10月9日秋の例祭囃子奉納 |
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JR堅田駅から江若バスで途中方面行き下在地下車すぐ |
大津市伊香立下在地の八所神社(はっしょじんじゃ)を囲む鎮守の森は、滋賀県風致保護林の指定。ひっそりとたたずむ社(やしろ)だが、毎年春祭りと秋祭りが氏子らによって盛大に執り行われ、なかでも10月9日夜に行われる秋の例祭での花笠をつけた子供たちによる「囃子(はやし)奉納」が有名だ。 この八所神社の創建は天智(てんじ)天皇6年(667年)の大津京遷都に伴って天皇に随行してきた平群飛鳥真人(へぐりのあすかのまひと)が、領地として賜った伊香立下在地に社殿を建てたのが始まり。 真人の子孫が天照大神(あまてらすおおみかみ)、大山昨命(おおやまくいのみこと)などの七柱の神さまを追祀して、合計八柱の神々が祀(まつ)られるようになったため、八所神社の名前が付いた。 その後、比叡山焼き討ちにより、日吉大社とともに八所神社も焼かれたり、再建された八所神社で日吉大社の山王祭や日吉大社の再建を祈願する法華経読誦(どくじゅ)が行われたりしている。 この八所神社の秋の例祭は、10月9日午後7時ごろから、伊香立の五ヵ町(北在地、上在地、下在地、向在地、生津(なまづ))の人々が、お囃子を奏でながら行列を組んで各町から八所神社に参集する行列から始まる。 行列は町名を書いた高張提灯を先頭に、家紋入りの小さな提灯を持った宮総代、きれいな飾り付きの花笠をかぶった小中学生の太鼓と鉦(かね)(各2人)、笛を受け持つ若衆ら約20人などからなる。 一行が午後八時ごろ神社の前に到着すると宮の年番町を先頭に五ヵ町の行列が宮入する。 そして拝殿の前で年番町を最初に各町が順番にお囃子を奉納し、神主のお祓(はら)いを受けて豊年を祈る秋祭りが終わる。 お囃子は各町とも祇園囃子、ほてしゃり、ゆりはな等の三曲で、囃子の継承には各町とも力を入れ保存会も結成されている。(1999年10月掲載) |
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