9月1日八朔祭り 奉納相撲 |
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JR近江舞子駅から国道161号を経て北へ徒歩で約20分。 |
志賀町南小松の八幡神社は、縁起によると640年ほど前の延文(1356−61)年間に大洪水で湖辺にあった社(やしろ)が水没したため、今の地に移したという古社。 9月1日に行われる八朔(はっさく)祭りの奉納相撲が有名である。 平成7年には4月の例祭の時に練る大御輿(みこし)を新調し、百人若衆が御輿をかついで話題になった。例祭に奉仕する野村太鼓も広く知られている。 八朔は旧暦の8月朔日(ついたち)のこと。この日を「たのみ(田実)の節日」として祝う風習は、稲作農家の行事から始まったと伝えられる。稲穂が実り始めるこの時期に、豊年を祈願する八朔祭りは全国各地の神社に、それぞれ形を変えて今も伝えられている。 志賀町南小松の八幡神社八朔祭りは子供たちによる奉納相撲が行われる。神社の拝殿前には紅白の幕を巻いた四本柱が立てられ、神紋を染め抜いた幕を張った立派な土俵が用意されて、午後6時半に南小松公民館に集まった人たちの「上がり馬場(ばんば)」と呼ばれる神社までの行列で祭りが始まる。 化粧まわしをつけた子供たち40人ほどの行列が、高張提灯(たかはりちょうちん)を先頭に八幡神社に向かい、神社に到着すると行事による口上があって宮相撲が始まる。 まず、化粧まわしをした青年と神事相撲をとる赤ふんどし姿の児童二人が土俵入り披露。このあと赤ふんどしの二人が「神の相撲」をとるが例年、必ず1勝1敗の勝負とされている。そして白ふんどしの児童たち約30人が奉納相撲をとり、今年の豊作を祈る。 八幡神社氏子総代の平出愛之助さん(70歳)は「昔のような青年相撲奉納はできなくなったが、長く伝統行事を伝えたい」と話す。(1999年9月掲載) |
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