1月17日 さんやれ祭り |
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神田神社 TEL 077(573)1662 |
国道161号線の琵琶湖大橋交差点を西側に折れて旧真野途中線(国道477号)に入り、真野川を渡ったあたりから北側を見ると、小さな森がある。これが真野4丁目の神田神社の鎮守の森だ。 この神田神社は真野の沢、中、浜、北の氏神で、毎年正月17日には「さんやれ祭り」が執り行われる。 ここのさんやれ祭りは、百数十本の松明(たいまつ)を燃やす火の祭典で「幸在祭り」とも書く。昔は真野四組で祭りを行っていたが、今は浜を除く沢、中、北組氏子の男子と古来宮元とされる沢組の青年、下7人と上7人、それを警護する村の壮年衆14人の主役たちで「さんやれ祭り」が営まれる。 「さんやれ」とは、京都の上賀茂神社のさんやれ祭りと同じく、太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らす時の掛け声「サー、ヤレー」がなまったものとも言われる。しかし、上賀茂のさんやれ祭りと同じく成人を認め合う意味合いに加えて、ここのは氏子が農耕を迎える前に「幸在れ」と願う正月行事としても伝えられてきたもののようである。 発端は、およそ200年前、現在地より東の下河原にまつられていた神田神社を、水害を避けるために現在地に移した時、氏子たちが松明を持ち、鉦、太鼓でお供したことに始まるという。 祭りは1月15日ごろ松明を作るところからスタートして、17日午後7時半、浄国寺横の藤の木三叉路(さんさろ)に集合したハサ竹(長さ7−9メートル)松明百数十本を持った氏子らが神田神社に向かう。最高潮に達するのは7時半すぎから神田神社に入った松明を迎えて「さんやれ、さんやれ」の掛け声と太鼓の音ではやす場面。8時すぎに浄国寺前へ帰るまで、人々は神火に囲まれ酔いしれる。(1999年1月掲載) |
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