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西近江しんぶんロゴ 大津祭曳山巡行・天孫神社 10月9日宵山 10日本祭

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 [交通メモ] 天孫神社は大津駅から徒歩5分。
問い合わせは大津市観光協会 TEL077(528)2772
 大津祭は湖国三大祭の一つ。大津市京町3丁目の天孫(てんそん)神社の祭礼で、毎年10月9日が宵山、10日が本祭となっている。
 宵山には赤いちょうちんに包まれた曳山(ひきやま)から“コンチキチン”の祭ばやしが響き、江戸時代の大津町衆の心意気が象徴する絢爛(けんらん)豪華な曳山13基が、本祭の10日に旧市内(中央・逢坂学区)を巡行して、各所で巧妙なる「からくり人形」を演じる。
 大津祭は江戸時代初め、慶長年間ごろ、鍛冶屋(かじや)町の塩売治兵衛が狸面で踊ったことから始まったと伝えられ、寛永15年(1638)に鍛冶屋町の狸山ができ、やがて元禄、安永年間に現在の曳山がととのえられたという。
 中国の故事にちなんだ名称を持つ曳山が順次造られて、その故事や能、狂言を題材にした「からくり」を大津祭の特徴にしてきたのである。
 東海道最大の宿場町として栄えた江戸時代の大津町衆が財を尽くして「からくり」やゴブラン織りの「見送り幕」(重要文化財指定)を導入してきた、その心意気を大津祭に見ることが出来る。
 10日の大津祭曳山巡行は、午前9時半に県庁近くの天孫神社を出発して午前中は浜通りや中央大通りの展示場所に到着。午後1時半からは京町通りから京阪京津線通りを経て松屋町から寺町通りに出て午後5時半ごろ解散する。正午過ぎてから展示場所に13基の曳山が集まって観覧席前でからくりをじっくりと披露するので、ここで見物するのがおすすめ。
 現在では、旧市内の人口が減少し、曳山の維持継承が課題になっている。陸上自衛隊の応援で曳山を引いたこともあったが、少子化の傾向も進んで、これからの後継者をどうするかが問われている。「動く文化財」ともいわれる大津祭曳山巡行を市制百年の大津市がどう育てていくのか。(1998年10月掲載)


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