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大津市神宮町1−1 駐車場あり。 TEL077(522)3725(代表) |
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京阪電鉄石坂線の近江神宮前駅を降りると、北側に大きな鳥居が見える。これが天智天皇をまつる近江神宮である。日本で初めて天智天皇が水時計(漏刻ろうこく)を作らされたことにちなんで毎年、時の記念日の6月10日に、天智天皇の偉業をたたえ、全国の時計メーカーなどが参列して漏刻祭(ろうこくさい)が営まれる。 近江神宮は、57年前の昭和15年11月7日に、大津京とゆかりの深い、この地に創建された。皇紀2600年を記念して、時の政府が創建に乗り出し、滋賀県も奉賛会を通じて多額の建設費を負担、大津市は敷地と整地費を進納した。つまり、県民あげて天智天皇をまつる官弊大社(かんぺいたいしゃ)・近江神宮が建設されたのである。 大津市が明治41年、市制10周年に際して、天智天皇をまつる神社の創建を発表しているので、最初の建議(けんぎ)から数えると来年で90年になる。約20万平方メートルという広大な境内には本殿や朱塗りの楼門などが立ち並び、拝殿から振り返ると、琵琶湖眺めもまた素晴らしい。 6月10日の時の記念日は、天智10年4月25日に、日本で初の水時計が時を告げる(日本書紀)とあるのを、太陽暦に換算して大正9年に制定されたもので、毎年、この日には神事のあと、古代王朝装束に身を固めた時計店やメーカー関係者らが参列して、新しい時計を奉納する漏刻祭が営まれる。 境内にある近江神宮時計博物館には、水時計の漏刻台や和時計のほか、古い時計から新しい時計まで、約3,000数百点の時計と大津京跡関連の出土品を常設展示している。入場料は大人200円。開館時間は午前9時から午後4時半。(1997年6月号) |
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