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西近江しんぶんロゴ 坂本4丁目・滋賀院門跡

年中無休で一般公開、境内には慈眼堂も

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滋賀院門跡の5本筋壁がある主門 地図
滋賀院境内にある大師廟の慈眼堂
[交通メモ]
京阪坂本駅から徒歩約10分
ケーブル駅の近くに駐車場

 天台宗比叡山延暦寺の里坊を代表する門跡寺院。坂本観光協会が五月連休中心に毎年行っている「非公開社寺里坊庭園めぐり」の中心寺院となり、さらに近年、滋賀院門跡は年中無休で一般公開されるようになった。
 穴太衆*あのうしゅう*積みの石垣の上に白壁をめぐらした優雅な構えをしている滋賀院は延暦寺の本坊で、江戸時代まで天台座主*ざす*の居所だったため、現在でも滋賀院門跡と呼ばれている。
 もともとは比叡山焼き打ち後の復興に力を注ぎ、徳川家康、秀忠、家光の三代将軍に仕えた慈眼大師*じげんだいし*天海(一五三六〜一六四三年)に、後陽成*ごようぜい*上皇より歴代天皇の授戒の寺として有名だった京都北白川の法勝寺を元和元年(一六一五年)に下賜され、この地に移築されたもので、明暦元年(一六五五年)後水尾*ごみずのお*天皇より滋賀院の寺号と寺領一千石を賜り、江戸末期まで天台座主だった法親王が代々住んでいた。
 前の建物は穴太衆積み石垣の上に白壁が続く「滋賀院御殿」と呼ばれた建物だったが、明治十一年の火災ですべてが灰となってしまった。現在の建物は延暦寺山上より三塔のそれぞれ最高の建物を移築し、明治十三年五月に復旧されたものである。
 延暦寺本坊だから毎日開けておく必要があり、それではと昭和の末ごろから一般公開されるようになった。
 二万平方メートルの敷地に内仏殿、宸殿、書院などがあり、国の名勝に指定された名庭園も見どころ。
 拝観料は大人四百五十円(三十人以上は一人四百円)。境内には慈眼大師の廟所である慈眼堂だけは庭からの拝観となる。滋賀院門跡の問い合わせは TEL.077(578)0130。(2002年4月号掲載)


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