西教寺行き約10分、下車すぐ |
大津市坂本5丁目の天台真盛宗総本山西教寺(山本孝圓貫主)は、宗祖・真盛しんせい上人が文明18年(1486)、西教寺へ入寺して不断念仏を始めてから今月、十八万日を迎えるため、1日から7日まで「不断念仏相続十八万日大法会」と「天台大師千四百年遠忌大法要」が盛大に営まれる。 このお寺は聖徳太子が創建し、その後、天台の慈恵大師良源上人が復興して念仏道場とし、往生要集を書いた恵心僧都えしんそうずもこの寺に入って念仏を修行された寺。一口で言うと、比叡山の高僧によって念仏修行が始められ、中興の祖である真盛上人によって念仏が広められたと言える。戦後に天台真盛宗を公称し、昭和47年に不断念仏十七万日大法会を厳修、記念事業として西教寺研修道場が建てられた。全国に約400寺の末寺がある総本山である。 今回の十八万日大法会の記念事業では境内の研修道場前に鉄筋コンクリート2階建ての専門書3万冊を収蔵する書庫と図書館がある「西教寺文庫」と教学を研究、講義する「真盛学院」が完成した。 記念大法会は11月1日午前10時から本堂で営まれる開闢びゃく法要に始まり、7日午前10時の結願法要まで連日、法要があり団体参拝でにぎわう。中でも大きな行事は稚児行列がある3日の十八万日記念法会(午前10時)、4日には天台宗延暦寺の僧が出仕する延暦寺法要(同)に続き、午後2時から本堂で聖フランシスコ教会のミッチー神父(ノーベル賞候補)や高山寺の僧が出席して精神的兄弟提携調印式法要が営まれ、明恵みょうえ上人(高山寺)の同時期に同じような教義を唱えた宗教としての兄弟提携が結ばれる。(2000年11月号掲載) |
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