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近江八景スタンプラリーの案内冊子は市内主要駅の観光案内所に |
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室町時代の後期・1500年に近江八景が制定されて今年が500年目。滋賀県観光キャンペーン大津地区推進協議会は、近江八景成立500年記念として「湖都冬の旅情・近江八景スタンプラリー」を全国に向けてPRしている。期間は3月31日まで。 この近江八景は、江戸末期の環境キャンペーンで大ヒットしたもの。当時に全盛だった風景版画に乗せて、人気絵師の歌川広重*ひろしげ、葛飾北齋*かつしかほくさいらの描く「浮世絵近江八景」が飛ぶように売れたという。 神奈川県の金沢八景なども有名だが、ルーツは中国の名勝・洞庭湖*どうていこあたりの景勝地を数えた瀟湘八景*しょうしょうはっけい。この八景も平沙落雁*へいさらくがん、遠浦帰帆*えんぽきほ、山市晴嵐、江天暮雪、洞庭秋月、瀟湘夜雨、煙寺晩鐘*えんじばんしょう、漁村夕照*ぎょそんせきしょうというように近江八景の下二文字とまったく同じ。つまり、あとから作られた近江八景の方が「瀟湘八景」を真似たものであることが分かる。 江戸後期の庶民の旅行ブームに乗って、また東海道五十三次で頭角を現した歌川広重の「近江八景版画」にも助けられて、琵琶湖湖南の観光が有名になった。 今、近江八景スタンプラリーで瀬田唐橋、唐崎松(唐崎神社)、堅田の浮御堂などを巡って押印用の冊子にスタンプを集め、スタンプ数に応じて旅館ホテル宿泊券などが当たる「現在版近江八景めぐり」を展開中。浮御堂の国登録文化財指定も決まった。(2000年3月掲載) |
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