9月15日 秋祭り |
[交通メモ]
滋賀里1丁目の八幡神社 は京阪滋賀里駅下車、徒歩2分 |
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京阪電鉄石坂線の滋賀駅から山手の丘陵地にある八幡神社で、九月十五日に秋祭りが行われる。この祭りでは滋賀里、南滋賀、蟻の内地区で作られた三種の竹鉾*たけほこの渡しと、神輿*みこしをかつぐ滋賀里八護会、南滋賀神輿会各百人の若衆の勇壮な神輿渡御*とぎょに特徴がある。どこの祭りも神輿のかつぎ手が減り、車での神輿渡御がが増えている中で、ここの秋祭りでは大勢の若衆が最後まで元気に神輿をかついで練り回る。 祭りに先立ち九月十三日、榊*さかき立ての神事として三地区の自治会の人々が各会議所で竹鉾作りをする。竹鉾は約六メートルの大竹を神域より切り出し、先端を四つに割って八の字型の竹ひごを取り付ける。竹ひごの形は三地区により異なり、昔通りの型が守られている。 また、滋賀地区では十三日の朝、当家の人が唐崎の浜で琵琶湖に入り沐浴*もくよく、水草と砂を採集して竹鉾の根元に入れ、鉾をけがれから守るという習わしが守られている。 こうした古式にのっとった一連の準備を済ませ、十五日の大祭日は午後一時ごろ、三地区から当家の人にかつがれた竹鉾が八幡神社の石鳥居前に集まり、太鼓の音を合図に参道を本殿へと進んで本殿わきに安置される。竹鉾の後には稚児約百人と、神輿をかつぐ駕輿丁*かよちょうが続き境内は人でいっぱい。 午後一時半ごろ、拝殿より二基の神輿が降ろされ、子供神輿や樽神輿など十五基ほどが各町内を回って御旅所まで巡行する。南北の神輿とも渡御の距離は長く、再び八幡神社に戻って合流するのは夕暮れの午後六時過ぎ。一社につき十五本ほどの松明がつき、駕輿丁たちは伊勢音頭を歌いながらゆっくりと参道を進み、最後に伊勢歌の掛け声のヤットコセーで祭りが終わる。(2001年 9月号掲載) |
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